【沖縄県】「人間電卓です」日本一のそろばん使いはまさかの沖縄県民だった?!

2024.03.08

この記事の番組をTVerで視る
これは驚き!そろばんが上手な県民は、なんと沖縄県民だった!珠算検定受験者数もダントツ1位!

昭和の昔は習い事の定番の一つだったそろばん。だが令和の今、電卓はもちろんAIを子どもも使う時代になり、そろばんを習う人は少なくなった。街で女子に聞くと「正直古い」と言い切る。
実際、そろばんの検定試験の受験者数も急減し、1980年の12分の1になってしまった。

ところが、沖縄県では今もメジャーな習い事で、子どもから大人まで得意な人が多いというから驚きだ。なにしろ沖縄県民といえば何でも「てーげー(いい加減)」に済ませてしまうアバウトな人々。飲み会はもちろん、結婚式にも遅刻してくるのが当たり前な県民で、それが逆に楽しいほど。
そんな沖縄県民が実はそろばんが得意と言われても、にわかには信じがたい。
しかし、そろばん検定試験の受験者数は3万人を超え、2位の東京都(1万9千人)より断然多いぶっちぎりの1位なのだ。暗算と珠算で、最高位の十段を取得した人の数もダントツ1位!
意外や意外、いちばん計算力と縁遠く見える沖縄は、実は日本一のそろばん王国だったのだ。

沖縄県民にそろばんについて聞いてみると「激戦区だと思います」と即答する。「学校の周りにそろばん塾が2〜3か所あり、通ってる子はクラスに10人はいる」という。

正直、てーげーのイメージと合わないのですが。すると「ちゃんとしてます」とシャキッとしたことを言う。「飲み会の割り勘もチャチャチャっと。時間通りには来ないけど。」遅刻はしても割り勘の計算はきちんとするらしい。
そんなそろばん王国・沖縄で、街角ピアノならぬ街角そろばんを広場に置いてみた。
「509、763、832・・・」と3桁の数字を8つ書いた紙とそろばんをテーブルに置いて待つと、次々にそろばん達人たちが湧いてくる。
それぞれ、ちょちょいとそろばんをいじったと思うと8つの数字を合計し「3976」と正解を言い当てていく。子どもを連れたママさんも、頭にタオルを巻いたお兄さんも、全員が御名算!置いてあるだけのそろばんを見てなぜ計算するか聞くと「そこにそろばんがあるから」と至言のように言う。

街を回るとそこら中にそろばん教室があり、そろばんがいかにメジャーなものかがわかる。中でも最も有名なのが宮城珠算学校。「30名くらい乗れるマイクロバスが迎えにくる」との情報も得た。
行ってみると、建物がでかい!
噂のバスが到着すると、大勢の子どもたちがぞろぞろ出てきて建物に向かう。中にはたくさんの教室があり、下は3歳から上は18歳まで、幅広い学年の子どもたちが学んでいる。なんと、生徒数は500人というから、小学校並みだ。

なぜ今どきそろばんを子どもに習わせるのか?あるお母さんは「集中力がつくからです。やらせてよかったお稽古事NO.1ですね!」と満足げに言う。祖父、母、子どもと3世代でそろばんを学んだ家族もいた。
授業をのぞくと、先生が数字を次々に出して子どもたちが計算していくのだが、「億」とか「兆」まで出てくるのでとてもじゃないがついていけない。
でも子どもたちは数字を全部きちんと足して正解している。おそるべしだ!

こうして習得した計算能力は、大人になっても保持しているようだ。いくつかのお店を訪ねて段の保持者のみなさんに計算を求めると、暗算でぴたりと答える。「人間電卓です!」って、す、すげえ!

またあるお店のレジを担当する87歳のおばあさんは、お客さんが持ってきた商品を暗算で会計していた。「1280円です」「673円です」次々に合計額をお客さんに言う。そこにレジがあるのに使わないの?「レジは遅いから」だって!
まさかのそろばん王国、沖縄県!遅刻はしても、計算は間違えないぞ!
この記事を共有する

新着記事

新着記事一覧へ

アクセスランキング