【ミヤネ屋・蓬莱さんが解説】変わった飛行機雲『Crow instability』の話

2024.04.16

先日、変わった飛行機雲を見ました。
この雲が何なのか、どうしてできるのかを説明する前に、簡単に飛行機の話をしましょう。

そもそも飛行機雲の出来る仕組み
飛行機は空の高い所、氷点下20℃以下を飛んでいて、エンジンから出る数百℃の排ガスが急激に冷えることで雲が発生します。排ガスに含まれる粒子を核として、水蒸気がくっついて氷の粒ができ、その集まりが遠くから見ると雲になります。

そもそも飛行機が浮く仕組み
①    飛行機が進む時、翼に風が当たりますが、翼の上部は下部よりも空気の流れが速くなるように設計されています。
②    翼の上の空気はどんどん流れ、翼の下部より気圧が低くなります。
③    気圧の低い方に物体が持ち上がろうとする力、これを揚力といい、飛行機が浮いている仕組みです。飛行機が浮いているには、ものすごい速さで前に進んで、空気を切り裂いていないといけません。

変わった飛行機雲ができる理由
飛行機が空気を切り裂いて進んでいくと、飛行機の通った後ろ側で風が渦を巻いて乱れることがあります。これを後方乱気流といいます。翼の両端のところで渦ができ、翼の後ろに渦管が形成されます。
上空で湿度がやや高めで風が弱い安定した気象状況の時に、その風の渦管が長く残り、飛行機雲を数分間乱します。雲が巻き付いた2本の渦管が近づいたり、一つの渦になったりし変わった形になります。その飛行機雲の名をCrow instability(クロウ不安定性)といいます。S.C.クロウさんが発見し、その名がついています。
飛行機雲を見つけたら、数分じっと見てみて下さい。出会うのは、なかなかレアな雲だと思いますが、空に文字が書いてあるみたいで面白い雲ですよ。
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