5月5日からが夏?二十四節気ってそもそも何?

2021.05.12

5月5日からが夏?二十四節気ってそもそも何?
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5月になり、だんだんと暑くなる日が増えてきました。
5月5日が二十四節気の立夏(りっか)でここを過ぎると暦の上では夏になります。
この天気予報でよく出てくる『二十四節気』とは、『暦の上』とは何のことだか説明します。

二十四節気とは、1年を初夏秋冬24等分したものです。

1年は365日なので、24等分すると1つの節気は約15日になります。
まず、春分・秋分といった、太陽が真西に沈み、昼と夜の長さが同じ日となる日を春分・秋分と決め、太陽高度が一番高い、つまり1日の長さが一番長い日を夏至(げし)、短い日を冬至(とうじ)と決めます。
これを二至二分(にしにぶん)といいます。

そして、春分から夏至にいく間に立夏、夏至から秋分にいく間に立秋、秋分から冬至にいく間に立冬、冬至から春分にいく間に立春を置きます。
これを四立(しりゅう)といいます。

さらに細かく、春分から立夏にいく間に2つ、立夏から夏至の間に2つ、夏至から立秋にいく間に2つ…というふうに置いていき、全部で24、約15日ずつに季節のタイトルがくるように作られました。
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ただ、この二十四節気は、実際の季節感と比べてずれている感じがしませんか?

5月5日から夏ですと言われても…。8月7日「立秋」、この日から秋ですと言われても…。
二十四節気という暦は、実際の季節より早いんです。
これはどうしてか。
それは、二十四節気はもともと日本から遠く離れた中国、黄河中・下流域でできたものが伝わってきたからです。
向こうの方が1か月ほど季節が進んでいるんですね。
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なので、日本での二十四節気の付き合い方は、1か月後にくる「季節の予告タイトル」みたいな感じでどうでしょう。
プロフィール
蓬莱大介(ほうらい・だいすけ)
気象予報士・防災士。1982年兵庫県明石市生まれ。早稲田大学政治経済学部卒業。2011年読売テレビ気象キャスター就任。 現在、読売テレビ「情報ライブ ミヤネ屋」「かんさい情報ネットten.」「ウエークアップ」「a-yan」にレギュラー出演中。読売新聞(全国版)で連載記事「空を見上げて」を執筆。
著書 「クレヨン天気ずかん」(2016年主婦と生活社)
「空がおしえてくれること」(2019年 幻冬舎)
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