高木刑事&視聴者が“手錠”の「あれ!」ですれ違い!?アニメ『名探偵コナン』

アニメ『名探偵コナン』(読売テレビ・日本テレビ系、毎週土曜18:00~)5月28日は「高木刑事、手錠で逃走」。2015年に放送されたストーリーのデジタルリマスター版が放送された。

コナン、蘭、小五郎はファミレスでウエイターの男二人が激しい揉み合いになっている現場に遭遇する。その近くのテーブルに座る女性は何かに怯えたようにうつむいていた。三日後、高木刑事はウエイターの一人に手錠をしてパトカーで警視庁まで連行していた。山あいの道を走行中、男は車内で暴れパトカーが大破。その隙に逃げようとするが失敗し、高木刑事と川に転落してしまう。山の中で意識を取り戻した高木刑事と手錠でつながれた男。高木刑事は、男が逃げ出そうとした目的を探ろうとする……というストーリー。

容疑者と手錠でつながれ「あれと同じ!」と嬉しそうにしている高木刑事。視聴者も「あれでしょ!」と盛り上がるが、高木刑事が挙げたのは『手錠のままの脱走』という謎の映画タイトルだった。高木刑事はその映画が好きなようで、何度も見たと熱弁する。

一方、コナンファンにとって高木刑事が佐藤刑事を好きなことは周知の事実。さらに現在、劇場版『名探偵コナン ハロウィンの花嫁』が公開されていることもありファンの間で二人の関係は盛り上がりを見せている。そのため多くの視聴者は1999年に放送された「本庁の刑事恋物語2」の“佐藤刑事と同じような状況であることを喜んでいる”と考えたのだ。

「本庁の刑事恋物語2」では、美術館のトイレに容疑者を追い詰めた佐藤刑事が容疑者を立たせようと自分の手に手錠をかける。その位置が悪かったため、佐藤刑事は容疑者と共にトイレに閉じ込められてしまうというものだった。

このすれ違いにTwitter上では「佐藤刑事と同じ手錠の使い方してるじゃん」「高木刑事が嬉しそうだから、佐藤刑事が容疑者と手錠かけちゃった話のことかと思った」「思ってたのと違ったwなにその映画」などと呟かれた。

高木刑事の良いところも悪いところも詰まっていた今回のストーリー。劇場版『名探偵コナン ハロウィンの花嫁』を観た前後でも、彼への印象がまた変わるのかもしれない。

【文:山田 奈央】