滝藤賢一&横澤夏子がタイムスリップ!「昭和バブルの雰囲気にこだわった」ラクス『楽楽精算』

2021.11.12

滝藤賢一&横澤夏子がタイムスリップ!「昭和バブルの雰囲気にこだわった」ラクス『楽楽精算』
©ytv
「経理部だけ出社とか……昭和かっつーの!」
心の中でそうグチる経理部の女子社員が突然、昭和のバブル時代にタイムスリップ。滝藤賢一さんと横澤夏子さんが経理部の上司と部下に扮するテレビCM「楽楽精算 経理部だけ昭和編」が人気だ。8月に放送がスタートし、11月現在で公式YouTubeは469万再生を超えた。

「楽楽精算」経理部だけ昭和編(30秒)

CM内では「なんとかヨロピク!」「そんなバナナ!」などの昭和ギャグをはじめ、ファッションや会社の雰囲気も昭和を忠実に再現。「昭和言葉のオンパレードがおもしろい」「昭和全開だ!」など、多くの人が懐かしい昭和の雰囲気を楽しんでいる。

なぜこのようなCMを制作したのか? 楽楽精算を提供する株式会社ラクスの楽楽精算事業統括部長・吉岡耕児さんに、お話しを伺った。

--昭和時代にタイムスリップするというアイディアはどうやって生まれたのでしょうか?

「テレワークが普及する中、経費精算だけがデジタル化できずに紙が残っている。その課題を弊社としては描きたいなと考えました。わかりやすい紙のイメージは何だろうと考えたとき、やはりデジタル化がほとんど進んでいない昭和の時代かなと。ただ、すべて昭和で描くとあまりおもしろくないので、経理だけが昭和の世界にタイムスリップしてしまう演出となっています」

--横澤さんは昭和のバブル時代に流行した前髪をカーラーで巻くヘアスタイルですが、ほかにこだわった部分ありますか?

「昭和特有の雰囲気ですね。平成のバブル感はより華やかな雰囲気ですが、経理部なのでもう少し落ち着いた感じを表現したかった。滝藤さんのダブルのスーツとか、ほかの経理の社員が後ろで談笑している姿など、細かい部分は昭和っぽい雰囲気が出ているのではないかと思います」
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--実際、コロナ禍で「経理部だけ昭和」というのはあるあるだったのでしょうか?

「コロナ禍でも経理部だけが出社しなくてはいけないというのは、あるあるですね。このCMを作成するにあたり私たちもたくさんの企業様にインタビューを行いましたが、やはり声として出てくるのは『経理部だけ出社して、他の部署はリモートワークしている』という不満でした」

--滝藤賢一さんと横澤夏子さんは、2017年よりラクスの「楽楽精算」と「楽楽明細」のテレビCMに出演されています。お二人が起用された経緯はどんなものでしたか?

「まず滝藤賢一さんはビジネスシーンをリアルに表現できる俳優さんということで、白羽の矢が立ちました。当時は2013年に大ヒットしたドラマ『半沢直樹』に出演されていた役の影響により、真面目なビジネスマンのイメージが強かったと思います。横澤さんはその対比となるコミカルな演技ができる女性の方として、代理店からの提案を受けた形です」

--10月から放送されている『部長の秘密編』の滝藤さんは、もう少しコミカルなイメージが強くなりましたね。
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「そうですね。滝藤さんはずっと真面目な方が困っているという描き方でしたが、多少コミカルな演出が増えています」

「楽楽精算」部長の秘密編(30秒)

--こちらも公式YouTube300万再生超え。昭和にタイムスリップすることがなく、比較的落ちついた雰囲気です。

「今まで描いているのは“経理の痛み”が中心でしたが、ちょっと視点を変えました。すでに痛みは伝えることができたので、この作品では『痛みはあるけど、システムを入れるのが大変じゃない?』という部分を描きたいなと。インパクトという意味では前作のほうが上ですが、新しい描き方としてシステム導入のあるある部分にメスを入れる。それが狙いです」

--インパクト狙いだけではないと。

「やはりご覧いただかなくては始まらないので、インパクトが必要なのは確かです。でも何を伝えたいかというメッセージもすごく重要で、それによって何が改善されるのかという訴求ポイントをわかりやすく伝えることを目指しています」

【取材・文 高山惠】
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