福原愛さんが初めてナレーターに挑戦!東京パラ目指す卓球女子に“声のエール”

愛ちゃん ドキュメンタリー番組のナレーターに初挑戦!

卓球女子ロンドン五輪団体銀、リオ五輪団体銅と2大会連続メダリストの福原愛さん(30)が、このほど大阪市内でドキュメンタリー番組のナレーターに初挑戦しました。

おととし10月に女の子を出産。去年現役引退を正式に表明し、さきごろ第二子懐妊を発表した“ママ愛ちゃん”。台湾を拠点に卓球選手のご主人 、1歳の娘さんと幸せな毎日を送る福原さんが初挑戦したのは、読売テレビのドキュメンタリー番組「卓球ガールズ ~利き手をかえ姉と挑む東京パラ五輪~」のナレーションです。
「もともと声の仕事に興味があったのと、今回卓球のドキュメンタリーということでぜひやりたいと思いました」と福原さん。事前に「空気も乾燥しているので飴をなめたり、マスクをしたり、のどの調子を保つように気をつけました」とコンディションを整えて臨む姿勢はさすがアスリートです。そうして始まった初ナレーションの出来は…。

もともと声の仕事に興味があったという福原さん
このドキュメントは、かつて同じ学年の伊藤美誠選手や平野美宇選手とも試合で顔を合わせながら、小学5年のとき試合中に脳梗塞を発症。一命は取り留めたものの右半身に障害が残り、そこから懸命のリハビリで利き手をかえて卓球を続け、東京パラリンピック出場を目指す神戸市の高校生・友野有理さんと、それを支える姉・稜子さんの挑戦を追った番組です。卓球がテーマということで制作スタッフが「ぜひ福原さんにナレーションを」と熱望。その依頼を福原さんが快諾し今回の「初挑戦」が実現したのです。

ytvドキュメント「卓球ガールズ~利き手をかえ姉と挑む東京パラ五輪~」
いよいよ本番がスタート。ナレーションの仕事は初めてという福原さんでしたが、ほとんどNGや録り直しはなく順調に収録が進んでいきます。「場面に応じて極端すぎない声のトーンの調整や臨場感を声に込めていただけて、器用で勘が鋭く驚きました(堀川雅子チーフプロデューサー)」と卓球同様のセンスの良さに制作スタッフもびっくり。和やかな雰囲気の中、予定より短い時間で収録は無事完了しました。

初挑戦とは思えないほど順調に進んだナレーション収録
「読み直しになるとみなさんをお待たせして申し訳なくって、それが少し緊張しましたが(笑)できるだけ私の声が映像や現場の音と合うように心がけました」と初挑戦の感想を語った福原さん、ドキュメントの内容にも心を打たれたと話してくれました。「事前に映像や原稿を見て感動したのですが、きょう改めて有理さんやお姉さん、ご両親の気持ちを思うと胸に来るものがありました。ナレーターをできたのもひとつのご縁ですし、来年東京で雄姿がみられることを期待して応援しています」とメッセージを贈りました。

「もともと『声に特徴がある』と言われることが多くて、かつてはコンプレックスに思ったこともあった」という福原さんですが、今は「この声で私と気づいてもらえることでお役に立てるのなら、ぜひまた挑戦したい」と笑顔で次への意欲を見せていました。
福原愛さんがナレーターを務めたytvドキュメント「卓球ガールズ ~利き手をかえ姉と挑む東京パラ五輪~」は、2月1日(金)深夜2時18分から読売テレビ(関西地区のみ)で放送予定です。

【文:山本 一宗(読売テレビ報道局)】