【連載】ここがオモロイ!「秘密のケンミンSHOW」
みかづき派とフレンド派。新潟イタリアンの正統はどっちだ?という他県民には意味不明な論争
2018.05.25
境治それはなんと!ソース味の焼きそばにミートソースをかけた食べ物だそうだ。わけがわからない。ミートソースがかかった焼きそばなら、それは焼きそばではないのか。なのにイタリアンというスパゲティ寄りの名前がついていることに新潟県民は疑問を感じずこれまで生きてきたのだろうか。



「みかづき」の方の説明によると、代々続いてきた甘味喫茶「三日月」の三日月晴三氏が昭和35年、東京に行ったら浅草田原町でソース焼きそばが人気なのを見て、ただの焼きそばではなく、当時定着しはじめたミートソースをかけようと思いついたのだという。一瞬納得するのだが、焼きそばを浅草から取り入れたのはわかっても、どうしてミートソースだったのか、飛躍がありすぎてまったく理解できない。
しかも「フレンド」がイタリアンを始めた理由は、「みかづき」と会長同士が親友だったからだと説明する。いやいや、どうして親友だとこの不思議なメニューを始める必要があるのか。そこも飛躍しすぎてわからない。
わからないが、この新潟県民のソウルフード・イタリアン。第一印象の「焼きそばにミートソースっておかしいっしょ」という評価が、なんだか「おかしいけどおいしそう」という気持ちに傾いていく。
身近にこのイタリアンを出す店はなさそうだが、とにかく「ソース焼きそば+ミートソース」をつくればいいのだと思う。作ってみようではないか。
ただし、餃子も一緒に食べるのはやめておこうと思う。だって何料理かわかんなくなっちゃうから。
【文:境 治】
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