大阪はラーメン不毛の地じゃない!NEOってる?行列してる?大阪ラーメン戦国時代を検証!

2020.02.28

大阪はラーメン不毛の地じゃない!NEOってる?行列してる?大阪ラーメン戦国時代を検証!
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大阪で麺類と言えば、うどんと決まってる。関西の薄いダシがええ味出してるで!一方、大阪にはラーメンのイメージがほとんどない。ラーメン不毛の地、という気がしてるのだが、最近そうでもなくなっているとの噂が聞こえてきた。なんでもラーメン消費金額が2008年の2,760円から2018年の4,689円へと10年間で70%も増えたというではないか。大阪人はいつの間にそんなにラーメン食べるようになったんだ?

大阪の街を歩くおっちゃんらにラーメンについて聞くと「ラーメン屋は粉もん屋より多いんちゃう?」などと言う。別のにいちゃんによると「大阪はラーメンNEOってる!」NEOってる、つまりNEOラーメンとか言って新しいラーメンが登場してるらしいのだ。イタリアンなラーメン、おしゃれなラーメンと多様に新登場して戦国時代に突入しているそうだ。なにー?それは一大事!
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中でも盛り上がってるのが福島区。JR大阪駅のお隣、福島駅周辺に行くと、あるわあるわ!ちょいと歩けば次々にラーメン屋にぶち当たる。しかも確かにバリエーションも豊富のようだ。ここいらだけで30店舗ものラーメン屋がひしめき合っているらしい。しかも、人気店にはなんと行列が!大阪人はせっかちで待ってられないから、並んだりせえへんのとちゃうんかい!
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行列店のひとつ、「ラーメン人生JET」という変わった名前のお店のラーメンを見てみると、薄味文化の大阪のはずが濃厚なスープに驚く。鶏ガラで炊いた白湯スープにもちもちの麺が盛られてこってりしてる。それを男性はもちろん大阪女子もおいしそうに食べてる食べてる。「コラーゲンたっぷり」と微笑みながらガッツリ食べてるやん!
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福島界隈には透明感あるスープの「金色貝そば」や、煮干しが一匹ドカンとのった「三く」など、ラーメン屋さんの層が厚い。福島界隈だけで1カ月毎日ラーメン食べてもバリエーションが楽しめそうだ。

それだけでお腹いっぱいになりそうだが、大阪ラーメンはまだまだ奥深い。なんでも「大阪ライト豚骨」という流れもあるらしいのだ。豚骨なのにあっさりしていて、飲んだ後にお茶漬けのようにサラサラ食べられるという。その代表店「坦坦」にはメニューが1種類しかなく、出てきたラーメンは確かに透明スープ。味はしっかり、でもさっぱり、という独特のラーメンだ。「大阪ライト豚骨」のラーメンは他にも「金龍」など80軒以上が存在するそうだ。
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もうひとつ、大阪人たちが挙げたのが「高井田ラーメン」。中小の工場が多いことで知られる東大阪市のラーメン文化だという。「クセになる」と言うので行ってみると、高井田ラーメンを代表する「光洋軒」で出てきたのは濃い醤油スープにぶっとい麺がのったシンプルなラーメン。「あっさりがっつりのパワーフード」と言うのは何十年も食べてきたというおっちゃんだ。
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ところで大阪のラーメン屋さんを回っていると、おかしな名前のお店が多い。先ほどの「ラーメン人生JET」も変な名前だが、「醤油と貝と麺そして人と夢」ってラーメン屋の名前としておかしくないか?「ラーメン荘おもしろい方へ」「ひるドラ」「ラーメンこんなもんじゃ」「連チャン上等」と、とても店名には思えない。「世界が麺で満ちる時」ってポエムか!
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さらに「くそオヤジ最後のひとふり」ってどんな意味なの?でもこちらも行列店で、はまぐりラーメンをおいしそうに若者たちがすすっている。
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うーん独特、大阪のラーメン文化。行くたびにお好み焼きだのうどんだのを食べていたけど、次に行ったらラーメン巡りを楽しんでみようかな!個人的には高井田ラーメンは絶対食べたいぞ!

【文:境 治】
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