「使用済み手帳」の収集家が目にした女探偵、風俗嬢、男子高校生の過去

2017.12.28

ライセンス・藤原一裕、井本貴史、NMB48・渋谷凪咲が、スタジオにやってくる「ワケあり人」と爆笑トークを展開する「ワケあり!レッドゾーン」。11月26日(日)に登場したのも、これまでのワケあり人に勝るとも劣らないワケを持つ人物だった。

ワケあり人の「私は他人が使っていた、使用済み手帳を集めている男です」という自己紹介にMCの3人も「…え!?」「なんで?」と怪訝そうな表情を浮かべる。話を聞いてみると「10人に1人くらいは(手帳を)くれる」そうで「読むと面白い」とのこと。渋谷は「いやいやいや…」と拒否反応。井本もその行為を「痴漢ですやん」と断罪する。

「(使用済み手帳は)ちゃんと交渉し、直接買い取って集めている」と話す今回のワケあり人は、使用済み手帳収集家の志良堂正史さん。ある日突然「他人の手帳を見たい!」という衝動に襲われ、3年前から手帳の買い取りをスタートさせた。現在はなんと1,000冊以上の収集に成功しただけでなく、使用済み手帳のイベントも開催、さらに使用済み手帳の図書室までオープンさせたとのこと。スタジオは驚きに包まれるが、「使用済み手帳は現代の万葉集だ!」という志良堂さんのコメントには、藤原が間髪入れず「違うわ!」とツッコむ一幕も。

まずは志良堂さん自身が「気に入っていて紹介したい」と太鼓判を押す、ダメギャンブラー(50代男性)の使用済み手帳から。ギャンブラーなのに丁寧に書いているところに価値があると志良堂さん。確かにその几帳面な書き方はダメギャンブラーとは到底思えないもの。MCの3人も一目見て「スゴイ!」と声を上げる。毎日のギャンブルの勝ち負けが丁寧に書かれている中でも、「最もギャンブラーらしさが出ている(志良堂さん談)」という2003年の内容にフォーカス。「もう少しでやめられそう」「今日も負け」「自分に素質がないことが判明」と書いた翌日、朝から1日中同じギャンブルをしてしまう様子などが詳細に記されていた。志良堂さんは「ちょっと調べてみたんですが…」と前置きし、6年半の日記の中でトータル1,000万円以上負けているという、ちょっと調べただけではわからない情報もサラリと発表してくれた。

そのあとに登場したのが「1,000円(買取価格)ではちょっと安いんじゃないかと思った」と、これまた志良堂さんが絶賛する30代女性探偵の浮気調査手帳。「浮気調査手帳」という言葉からは想像できないかわいらしい表紙が逆に怖い。「たいどがかわった」「毎日帰宅おそくなった」「スイカりれき会社と別方向」(いずれも原文まま)など、依頼者の話が簡潔に淡々と書かれたリアリティあふれまくる内容にスタジオも興味津々。それからも、とある男子高校生の初彼女ができるまでの純愛日記手帳や、セクシー業に携わる女性の使用済み手帳などが登場したが、最初の拒否反応とは真逆で、MCの3人もすっかり夢中になった様子。ネット上でも「これは2週に渡ってやってくれ」「金払っても見たいな」「(手帳を見る)気持ちわかる」など、同じく興味を持った視聴者からの声が数多く書き込まれるなど、他人の過去を覗き見るという使用済み手帳の魅力がしっかりと伝わったようだった。

【文:佐野 興平】
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